未必のミニマリスト

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ミニマリストと行動経済学 ~なぜ物を捨てられないのか~

2017年のノーベル経済学賞受賞により一躍注目を浴びた「行動経済学」。

引用:kotobank.jp

 

今回は行動経済学の観点から「物を捨てられない理由」を考察したいと思います。

 

シンプルライフミニマリストに憧れ、「物を減らしたい」、「断捨離したい」と思っても、

いざ不要品を目の前にするとなかなか「捨てる決心」がつかない時があります。

 

「もったいない」、「高かった」、「愛着がある」、「いつか使うかも」。

理由は様々ですが、一度は「いらない」と思ったはずが、「やっぱりいる」に心変わりする。

 

実際僕も、着ていない服を処分する前に試着して「やっぱり着るかも」と、

そっとクローゼットに戻した経験が多々あります。

 

「いるかいらないか迷う物はいらない物」とよく言われますが、

なぜ一度は「いらない」と思ったはずの物を捨てるのに躊躇してしまうのでしょうか?

自分が優柔不断だからでしょうか?

 

 保有効果

 人は一度自分が保有した物に対して、実際のその物の価値よりも高い価値を作り出し、

手放したくないという思いを抱いてしまう傾向があります。

そのため、一度は「いらない」と思った物でも手放すことが大きな損失のように感じ、

なかなか捨てられないことがあります。

 

行動経済学ではこの心理現象を保有効果」と言います。

 

例えば、新品の状態から自分の理想の色落ちにまで穿きこんだジーンズを持っていたとします。

 

理想の色落ちにまで育て上げ、自分の体形にも馴染んだそのジーンズを、

まったく同じ「新品のジーンズと交換してあげます」と言われたら、あなたは交換するでしょうか?

 

物の価値としては「履きこんだジーンズ」よりも「新品のジーンズ」の方が価値が高いので、

「新品のジーンズ」に交換してもらった方がお得ですが、愛着がある分、交換しない人も多いのではないでしょうか。

 

一方で「中古のジーンズと新品のジーンズ、お好きな方を差し上げます」と言われたら、

余程の理由がないかぎりは新品のジーンズを選ぶ人の方が多いと思います。

 

あなたにとっては「思い入れ」や「愛着のある」物でも、他の第三者からすればただの「中古品」にしかすぎません。

 自分が保有していることで実際の価値よりも高く感じてしまう心理現象が保有効果」です。

 

現状維持バイアス

変化や未知のものを避け、現状のままを望む心理作用を現状維持バイアスと言います。

 

昼食は通い慣れたお店でいつも同じメニューを注文する。

他にも美味しいお店やメニューがあるかもしれないのに、

美味しくない可能性を恐れていつも同じ店で同じメニューを頼んでしまうのもこの現状維持バイアスです。

 

「捨てる」ことでの変化よりも、「捨てない」ことでの現状維持を選んでしまうのは、

この現状維持バイアスが働いているからなんですね。

 

「物を減らしたい」、「断捨離したい」と思っても、なかなか捨てる決心がつかないのは、

人間の行動心理が深く関係しているんですよ、というお話。

 

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